ランニングをするための自分に合った目標が必要な理由とは
目標は、成功への道しるべ。目標なくして秘めた可能性を引き出すことは不可能です。私たち人間は、自分の隠し持つ才能に胸を膨らまし、夢をどう現実のものにするかを見つけ出すことから避けられないように創られています。
誰しも、目標なしに走り続ける事は難しいことです。時々、マラソンレースに参加したりして、「これをやり遂げたい。」という気持ちを持ち続けることが非常に重要なのです。
あなたは、ランニングに対してそこまで熱い思いは持っていないかもしれません。ただ、ストレス発散が目的でそれ以上でも以下でもない、目標を持って取り組んでいることは他に山ほどあると思うかもしれません。でも、走ることを決めた時点であなたはすでに目標を掲げられているのです。
「とりあえず疲れるまで走ろう」と、なんとなくランニングに出かけたりしないですよね。走るコースはあらかじめ決めているはずですし、どの程度走るかも考慮しているでしょう。週に何日くらい走る事も決まっていて、達成できなければ不満に思うでしょう。ということは、自分で口に出してはっきり言っていなくても、目標にしているつもりはなくても、すでに目標となる基本があるのです。その目標をもっと具体的にすれば、ランニングはもっと楽しいものになります。
いい目標というのは、成功へと導いてくれる幾つかのカギをもっています。これより、私が思う理想の目標が共通してもつ要素をご紹介します。
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理想の目標は個人的に意味をもつものに
一般的に「フルマラソンで必ず優勝しろ」、とか「オリンピックチームに必ず入るように」なとどと言われることは、まずありません。自身で立てた「フルマラソンで完走する!」と目標を立てた時、自分の気持ちにしっくりくるものがあり、この目標を達成するために何をするべきかを心得ていたし、全力を出し切って挑むモチベーションになることもわかっていたからです。
あなたの目標も、同じようにあなた自身の背中を押してくれるものになります。掲げた目標はだれのためでもない、あなたのためのゴールです。目標達成には、大変な労力を必要とします。身体面や精神面からくる困難に直面しても、掲げた目標が自分自身に有意義なものであれば、挫折することなく突き進むことを可能にしてくれます。でも、だれかのために掲げる目標なんて、「何のためにやっているのか?」と思わせるだけです。
人生の中には、「他人の期待に添わなくてはならない場面」に何度も遭遇します。ランニングに対しては、自身の希望と夢のためだけのものにしましょう。
理想の目標は具体的なものにする
目標を設定する時には、何となくではなくはっきりしたもので、自分が何をしたくて、そのために何をすべきかを把握する事が重要です。
目標を具体的なものにするということは、「速く走る」とか、「もっと走る」というより「5㎞を30秒速く走る」とか「週5日走る」というように明確な時間や距離を取り入れて目標をたてるということです。しかし、このように目標が明確であるとしても、まだやる気を駆り立てるには物足りない部分もあると思われます。
具体的な目標は厳しさと現実味のあるものにする
目標は、コンフォートゾーン(Confirt Zone)の外、すなわち、あなたの今の能力範囲の外であると同時に、達成できる可能性のある範囲で設けることが重要です。例えば、ハーフマラソンを2時間05分で完走したとして、次のレースも2時間05分を目標にしますか?達成したのに、同じことを目標にしていては、そこに実力アップは期待できません。
でも反対に暴走しすぎて、「次のレースは1時間30分内完走」などとしたらどうでしょう。本来、目標は妥当で現実に達成できる範囲内で立てることです。いずれは1時間30分も夢ではないにしろ、次は2時間02分、それから 1時間58分、 1時間48分、 1時間43分というように、ステップを踏んでいくものです。ちなみに、このことから、長距離走は、短時間で得られる満足感を好む人には不向きなスポーツなのかもしれません。
理想の目標は時間的要因をもつものにする
期限を定めると人間は本能を駆り立てられるものです。いつまでに目標を達成するかを決めておくと、どうやって目標達成に漕ぎ着けるかを踏まえてトレーニング計画を立てることができるからです。これは、いい意味での焦りを与えてくれることにもなります。
目標には、立てるに適した時期があります。もし、「ハーフマラソンを走る」と言ながら、大会は2週間後に迫っていて、トレーニングは週2回しかしていなければ、当日幸運に恵まれることを祈るのみ。反対に、10年後のマラソンを目標にしていては、余りにも向こう過ぎて、やる気が起こりません。
理想的なのは、3~6か月後を目安にが目標を立てるのがいいでしょう。練習するには十分な時間があり、毎日の練習のモチベーションにもなるからです。
更に、目標達成に向け、細かい短期の目標を立てることもお勧めします。毎月末、どの程度上達しているべきかの目安を設けると、最終目標そのものに近づていきます。そして、毎月の目標は、さらに細い各週ごとの目標設定に繋がります。毎週、どの程度上達したかをチェックしましょう。最終目標に向けて、必要な進歩が見られますか?それともつまずいていますか?進歩がないようでしたら、目標を先延ばししたっていいのです。失敗なんかじゃないく、これから活かせるレッスンです。こうすると決めたけど、ダメだった。何がどう間違っていて、何をどう改善すればいいのかを自分に問いかけてみること。それがこれからに繋がっていくのです。
理想の目標はやる気を与え続けるものであるべき
自分の目標は書き出しておきましょう。そうすれば、何のための努力かをいつも把握していられるから。白黒つけ、「これがしたい。」、「あれがしたい」というように単刀直入にはっきりと書きましょう。もし、日常的に目標を見ていれば、自分に誠実でいられ、自分で立てた目標を簡単に諦めたりは出来ないはすです。
仲の良い友達数人に、あなたの目標を話してみましょう。そうすることで、立てた目標に向かって正しい選択するようなります。もし、ランニング仲間に、初めてマラソンに出ることを伝えれば、一緒に走る約束を守りようになりますし、「えっ、なんでキャンセルするんだ、マラソンのためにトレーニングに励んでいたはずじゃなかったのか」と言われたくはないが故、一緒に走る約束はすっぽかせなくなりますよね。
家族や友達なら、練習に嫌気がさしている時の後押し役になってくれます。会う人みんなに目標を伝えるということは言いませんが、少数の知り合いに伝えることで、目標達成の協力者になってくれるでしょう。
最後に、よく言われるように、「約束は控え目に、報告はそれ以上に」ということを心がけましょう。