トレーニングをする前に身体の調子を整えるコンディショニングという考え方
コンディショニングとはスポーツ界を中心に運動競技でのパフォーマンスを最高に発揮するため身体の調子を、精神面・肉体面・健康面の全てを整えるという意味で使われている言葉です。
また、目的とする期間を限定した中での調整と、日常的なトレーニングをいかに良い状態で効果的に継続していけるかという意味でも使われています。
コンディショニングの一例としては
- トレーニングを行う
- 食生活を改善する
- 成長・食事・トレーニングのバランスを考える
- 月経周期を把握する
- トレーニングと休養のバランスを考える
- 疲労回復を図る
以上のようなことを行う事が具体例としてあげられ、柔軟性の向上や筋力アップだけを行うのではなく、体力・精神・技術・医療・栄養・環境の全ての面での総合的なコントロールが必要となってきます。
身体の調子を整えるためにはトレーニングの調整はもちろん、食生活を整えることや、体調に影響を与える環境面を把握してコントロールすることや、休養とのバランスを考えることなど実施するうえで、自分の身体と対話しながら調整を重ね、状態を継続していくこともコンディショニングになります。
また 最近ではスポーツ界だけではなく、健康維持、生活の質の向上のために自らの身体を良い状態に整えるというセルフコンディショニングの考え方も認知されてきています。
コンディショニングによる効果とは
コンディショニングという考え方によってパフォーマンスの向上や、オーバートレーニングの予防、怪我の予防、効果的な運動を継続していくための体調管理ができる効果があります。
日常的な生活のなかでもコンディショニングによって、体調管理や、姿勢の改善、疲労の蓄積予防ができ、健康な生活をおくることができるようになり日常的にあまり運動をしないという人でも、 いつでもトレーニングを積極的に始めるための身体を整える準備ができるという側面もあるのです。
コンディショニングをおこなう方法とは
まずコンディショニングをおこなうためには、心身の状態を「疲労が溜まっている・体調が悪い・体調が良い」というふうに自分で感じる主観的な評価と「体重・体温・安静時心拍数・食事記録・睡眠時間」等の数値的な指標で客観的な評価をするという、両方を使った方法をおこないます。
このように記録をつけることによって、体調がどのようなことで影響を受けやすいのかなどの傾向がわかり、どのようにすればいいかの対処法がわかりやすくなるので評価を習慣化して継続していくことが重要になってきます。
運動器の機能向上のためには、コンディショニング期間の運動は、かなり楽から比較的楽と感じる低負荷の運動強度で、20~30回の高反復の運動を目安とするとされています。
例えば、仰向け・座位でのストレッチングや、四つ這い・膝立ち姿勢でのバランス運動でのウォーミングアップと座位や仰向けでの筋力・筋持久力の要素を促す運動、ストレッチング・リラクゼーションでのクーリングダウン等をおこなうようにしましょう。
まとめ
コンディショニングはこれといった確定している運動プログラムがあるわけではなく、筋力トレーニングやストレッチ、食事管理、疲労管理など、体調に関する全てをバランスよく向上させることなので、いろいろな情報を収集しながら自分に合ったコンディショニングの方法を構築していくことを楽しんでみるのもいいのではないでしょうか。
また、市町村の体育館やスポーツセンターなどでもコンディショニングをテーマにした教室が開催されていたりするので、お住いの自治体のホームページをチェックしてみるのもいいのではないでしょうか。